いつアタックするの?今でしょ!
アタック(集団から抜け出す動き)をするタイミングってとても重要だと思う。
特に私のような登り×、独走力×といったタイプにとっては、
どのタイミングで仕掛けるのかというのはレース中常に周りの状況を確認しながら考えながら走っている。
先月の堺浜クリテでは残り400m、昨日の練習会では2kmを逃げ切った。
特別短い時間のパワーが高いわけでもなく、堺浜クリテでも最大30秒で500w程度だった。(体重73㎏)
一言でアタックと言っても
・ゴールに向けたアタック(&スプリント)
・それ以外で逃げるために集団から抜け出すアタック
と分けられると考えている。
私自身のスキルやパワーでどういったアタックが出来るのか…常に考えながら走っている。
集団から抜け出すアタック
飛び出したはいいけど、集団有利の展開の中で泳がされてるだけで後ろを離す動きにまでいかないことがよく見られる。
アマチュアカテゴリではハッキリとしたチーム戦というのはほとんどないので、
本来飛び出した動きに対して誰かが追う義務はないのだけど、逃げてるメンツと後ろの集団との力量が拮抗していると離しきることができずに自然と集団に戻ってしまう事も多い。
逆に逃げてるメンツに強いメンバーが揃うと集団内でも「○○が行ったぞ!」ー自分では追いたくないけどみんなでアイツ潰そうよ!ーという心の声が聞こえてきそうなエゲツない声が飛んだりもする。
舞洲クリテリウムで意気揚々と集団から泳がされている私。この時の集団の心の声は「そのうち帰って来るやろ」だと思われる。同じカテゴリで走ってるとメンツがある程度固定されるので、お互いの脚についてもある程度把握している。そのせいか最近では誰も私がアタックしても反応してくれない、ハハハ・・・・・涙
ゴール前のアタック
集団ゴールがほぼ確定している状況で、迷ってるうちに集団の中に飲まれてしまって、飛び出そうにも出口がなく出遅れてしまって勝負に絡めない、という経験はレースに出たことがある人はよくあると思う。
舞洲クリテリウムで仕掛けが遅く4位に沈む私。JBCFのE1カテゴリでは経験豊富だったり、比較して自身より強い選手も多いので簡単に良い位置を取ることができない。
所謂位置取りという段階だけど、自身のアドバンテージがなければスプリント勝負に持ち込みたくないという状況もよくあるはず。
そうなれば独走を狙って早めに飛び出すことになるけど、中途半端な位置でそれをしても飛び出した瞬間誰かに捕まえられてベタ着きされると、ゴール前までその選手を良い位置で運んでしまう事になり、ゴール前で刺される事が目に見えてる。
じゃあどうすれば有効なアタックが出来るのか。
自分に有利になる、ところでアタックする!
当たり前だけどこれしかない。登りが得意なら登りでアタックするべきだと思う。
でも私自身は登りでは確実に後れをとるので、以下はあくまで私の選択肢。
有効な集団から抜け出すアタック
私自身だけがアタックしても全く脅威にならない…(現実を見る)
でも他の強力な選手と逃げられれば話は変わってくる。
各レースのエントリーリストが上げられた段階で有力そうな選手に目星をつけて、
その選手がアタックしたら、多少距離が開こうが飛び出して兎に角貼りつくまでは我慢して踏む。後は先頭交代さえこなしていけばお互いの力量差は相手も走ってるうちに把握してくるので、同等に引けなくてもスピードを落としたり等の邪魔になるような交代さえしなければ、多少引く時間が短くても許容される。
2014年の滋賀でのホビーレース、シエルボ奈良のフラビオ選手、山下選手と逃げる私。流石にこの2人と一緒に逃げても同等の走りは難しくて後半千切れてしまった、けど良いタイミングで展開には絡めたと思う。
もちろん私自身はスプリントになった方が展開的には有利と思っているけど、逃げの展開の時に何もできないでは面白くない。
今出ているレースで先頭集団ゴールができるような実力があるなら、そのカテゴリで複数人いれば逃げの展開になっても絡むことはできると思う。
有効なゴール前のアタック
集団から飛び出す動きでは、集団が緩む瞬間にアタックすると動きやすい。でも緩むということは他の選手にとっても楽になる瞬間で、飛び出した瞬間貼りつかれればおしまいなのでそれだけでは不足気味。
特にゴール前なんて集団も緩むことなんてほとんどないから難しい。
狙える隙があるとすれば
集団有利から個人有利になるところを狙う
- コーナー
- 登りから下りに入る間
- 風向きの変わり目
などが重要なポイントになる。
- コーナーのポイント
これはよく言われるので今更だとは思うけど、コーナーからの立ち上がりはスリップストリームに入っていようが等しく踏まなきゃいけない。だから最終コーナーから立ち上がってゴールまでの距離が短い場合、より前に居た方が有利になるのでその手前で飛び出す必要がある。
舞洲クリテリウムでもゴールに向けて、よりも最終コーナーに向かうスプリントの方が激しくなることが多いように感じる。
- 登りから下りに入る間のポイント
これもプロのレースではよく見られる光景だけど、下りでは集団の有利な状況が作りにくい。(例外:向かい風や真っ直ぐの道幅の広い下りなど)
そのため下った先にゴールがあるという状況では、登りの頂上付近でアタックして後ろを離せば、多少後ろよりスピードが遅くても勝てる状況が作れる。
でもアマチュアカテゴリで下った先がゴールなんてレイアウト展開中々ないから、そういった選択肢もあることを覚えておきたい。
- 風の変わり目
コーナーのポイントと被る部分もあるけど、向かい風では集団有利になるし追い風は比較的個人有利になる。というのはレースを走る人なら今更だと思うけど、向かい風から追い風に変わってから勝負に行こうとすると時すでにお寿司。…遅し。
集団が加速して50km/hまで上がっているとそこから飛び出すのに何km/hださなきゃいけないのか…
そこで向かい風区間から追い風区間に変わる手前で飛び出して後ろを離せれば、追い風区間に入って多少減速しようが捕まえるには集団は相当のスピードが必要になる。
以上のような事は私自身がスプリントに決定的なアドバンテージがないと思って考えている内容で、結局は選手それぞれの特性に合わせた勝ちパターンを作っていくしかないとは思う…
本番のレースで飛び出す時って迷ったりするわけで、アタックがうまくいった時や失敗した時の状況を分析していくと、自身が勝つためにはどこで行くべきかといった判断材料になるので、これからも失敗を重ねてまた成功を引き出したい!
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